Wink鈴木早智子、新田恵利、岩間早織…芸能人が介護現場で人気の意外な理由は「コミュニケーション能力」の高さにあり
水商売経験者と並ぶ強戦力
「おニャン子クラブ」出身のタレント新田恵利(56)は母親の介護経験から介護を学び、書籍などを発表のほか、淑徳大総合福祉学部で客員教授を務めている。
かつて多くの男性ファンを魅了したアイドルたちは、実は介護の現場でも人気らしい。介護事業会社役員を兼務している芸能プロ幹部はこう言う。
「介護資格の研修やテキストには出てきませんけれども、介護の現場では演技力や表現力、アドリブなどの対応力が求められます。駄々をこねたり、嫌がっている高齢者をなだめたり、言うことを聞いてもらうのは、しゃくし定規ではなかなかうまくいきません。そんななか、芸能界で揉まれてきたからか、元アイドルはコミュニケーション能力が高く、無理難題も対処できる。芸能経験者は水商売経験者と並び、強い戦力になると評判ですよ」
もともと明るく、人気者の上、ちょっとくらい嫌なことがあっても笑顔を崩さないでいられる胆力が素晴らしいのだそうだ。ステージやテレビでの人気者は、業界が変わっても、人気者。芸能リポーターの平野早苗さんが言う。
「母も姉も小規模多機能型居宅介護でお世話になった身として、介護職員の方には本当に頭が下がります。家族で1対1で向き合っていると衝突したり、お互いにイライラ状態になってしまい、何度も介護士さんに助けてもらいました」
高齢化と共に介護も身近な問題で、真面目で実直な人ほど悩んでしまいがち。芸能関係では、欽ちゃんファミリーのひとりとして知られ、活躍していたタレントの清水由貴子さんが母親の介護に疲れ、父親の眠る墓前で無理心中をはかり、清水さんが死亡しているのが見つかる悲劇もあった。2009年のことだ。
「とてもよく覚えています。真面目な性格で、介護も何もかも一人で背負って疲れたのではないかといわれました。あのとき、プロの方に少し頼れたら、違ったのかなとも思います。これからはますます高齢化社会ですから、芸能人のさまざまな体験が発信されて、より介護のあり方に関心が集まり、よくなっていったらいいと思います」
そう言って平野さんは声を強めた。
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新田恵利をはじめとし、芸能界にはおニャン子クラブのOGが他にも存在する。●関連記事【懐かしい】工藤静香はステージママ、国生さゆりは悪女役…ドラマ「ふてほど」で注目“元おニャン子”の処世術…では、OGたちの近況を伝えている。