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芋澤貞雄芸能ジャーナリスト

1956年、北海道生まれ。カリフォルニア州ロサンゼルスでテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌を中心に30年以上にわたり芸能・スポーツを中心に取材活動を続ける。代表的なスクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在は、星野源、ディーン・フジオカから羽生結弦、浅田真央まで幅広く取材活動を続ける。日刊ゲンダイDIGITALや現代ビジネスなどで執筆中。ツイッター現代デジタル芸能界一の嫌われ記者 芋澤がぶっちゃける極秘情報

「ラストマイル」興収50億円の大ヒットでも…満島ひかり初の「最優秀主演女優賞」を阻む長澤まさみの存在

公開日: 更新日:

主演女優賞には一度もノミネートされず

 出演作がほぼ毎回ノミネートされる長澤に対し、満島は賞レースとの相性があまり良くない。助演女優賞のノミネートは第34回(10年)の「悪人」(東宝)をはじめ、これまでに4回あるが、最優秀の受賞にはならず、まして主演女優賞には、まだ一度もノミネートされていない。

 商業的な作品以外の出演も多い満島の性格を考えれば、賞レースや肩書にこだわりがなさそうにも思えるが、今回の「ラストマイル」の大成功で主演女優賞で初ノミニー(候補者)になれば、「最優秀も……」と、どうしても鼻息が荒くなるのが女優としてのさがだろう。

 来年3月に開催予定の第48回日本アカデミー賞で、火花を散らしそうな長澤と満島だが、ちょうど10年前にフジテレビ系連続ドラマ「若者たち2014」で共演歴がある。フジ開局55周年記念の同ドラマは、演出を「北の国から」でお馴染みの杉田成道氏が担当し、当時の人気若手役者たちが数多くキャスティングされた。4男1女きょうだいを中心とした群像劇で、その“1女”を演じたのが満島だった。

 出演ドラマでは必ずといっていいほど彼女の主宰で“実践研修”を行うほどのこだわりを持つ満島に、役者同士での相性の良し悪しが問題になることもあったという。

 例えば長男役を演じた妻夫木聡(43)は、同ドラマの完成披露試写会で、現場で満島と「ちょっぴりぶつかったりしました」と、詳細は省いたものの“今でこそ言える笑い話”を告白している。杉田氏から直接口説かれて出演したとされる長澤は、「長丁場なのに不自然なほど長澤と満島の共演シーンがない」「長澤の出演の条件は満島との絡みがないこと」などと週刊誌に報道された。あの共演から10年以上の歳月を経て、“最優秀主演女優賞”を争おうとしている2人に、映画の女神がほほ笑むのは一体どちらになるのだろうか。

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