迫る九州場所…BSの大相撲うんちく番組×2「どすこい研」「たっぷり総研」が見逃せない
ちょんまげ新大関・大の里が勢いのまま横綱への足掛かりをつかむのか、さすがにスピード出世も一頓挫か──。10日からの大相撲九州場所は見どころ山盛り。勝った負けたをただテレビ観戦しているだけではもったいない。そこで、相撲がもっと面白くなる“うんちく番組”が2つある。本場所初日の前日に放送されることが多いのだが、NHK・BSの「大相撲どすこい研」とBSフジ「感動!大相撲がっぷり総見」だ。
「どすこい研」はタレントの今田耕司が司会、二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)が解説を担当して、市川紗椰(モデル)、能町みね子(漫画家)、松重豊(俳優)ら相撲好きをゲストに、<知らないことだらけのお相撲さんの世界>が取り上げられる。
前回(9月7日放送)は「土俵」がテーマで、「昭和の初めまで土俵は今より狭かった」という。当時は直径13尺(3.94メートル)、今は15尺(4.55メートル)だから61センチも小さかった。力士が大型化して、小さな土俵ではすぐ勝負がついてしまうので広げられた。
この番組が出色なのは、それを実際に検証するところだ。最近の取組映像に、狭かったころの土俵を赤い円にして重ねてみると、立ち合いでぶつかった力士がちょっと下がると、たちまち土俵を割ってしまう。組み合うこともできず、なるほどこれでは相撲にならない。