藤原紀香、篠田麻里子ら所属 サムデイ破産に見る芸能プロの栄枯盛衰…前近代的な事務所は淘汰される時代
藤原紀香(53)、篠田麻里子(38)らの所属事務所サムデイの破産申し立ては業界関係者には半ば予想されたものだったという。
「『サムデイ』は、とんねるずの元マネジャーが社長で、ことし3月破産手続きに入った『フィット』と同様ワンマン社長として知られていました。そのもとで、きちんと営業や企画のできるスタッフがいなくなっていたのでしょう。マネジャーとして勧誘されて、断ったという人もいますし、中小芸能プロに一部の所属タレントの営業を任せたりしていました」(芸能プロ関係者)
帝国データバンクは倒産が相次ぐ芸能プロについて、ことし「行き詰まりが表面化している」との調査分析結果を公表した。民放を中心にテレビ業界が衰退の一方、SNSの台頭で個人で活動するタレントも増え、退所者も相次いでいる。有名芸能プロも創業者の死去などで後継がうまくいかないうえ、時代の趨勢についていけないところが大きいようだ。
芸能評論家の中野義則氏が言う。
「実力があれば独立しても仕事が来るでしょうし、小栗旬さんのように事務所社長になったり、真田広之さんを筆頭に海外の事務所と連携してワールドワイドに活躍する道も開けている。サッカーや野球界のようにますますグローバル化し、旧態依然の芸能事務所は淘汰されていく流れでしょうね」