昔から涙腺ゆるく 清原容疑者のすすり泣きは「価値なし」
23日に覚醒剤の使用容疑で再逮捕された清原和博容疑者(48)は、警視庁の取り調べに「覚醒剤をやめたいと思ったが、できなかった」と供述。取り調べ中にすすり泣くこともあるというが、この男は昔からよく泣いた。
ドラフトで相思相愛だと思っていた巨人にフラれては目を赤く腫らし、西武入団2年目にその憎き巨人と日本シリーズで対戦した際には試合中にもかかわらず嗚咽した。象徴的なこの2つの涙は野球ファンの共感を呼んだが、9年後には「憎悪の対象」と言って憚らなかったその巨人に誘われてFA移籍。紆余曲折はあったが、最終的には総額18億円という破格条件を提示されて怨念を水に流した。清原容疑者の涙は「軽い」のが特徴なのだ。
05年オフに巨人から戦力外通告を受けたときもそうである。都内ホテルの一室で球団の方針を伝えた当時の清武球団代表の自著によれば、清原容疑者は顔を歪めながら「試合に出してください。試合が生き甲斐なんです」と残留を懇願。揚げ句、「ここから飛び降ります」とまで言ったという。
哀訴が認められなかった清原容疑者は帰りの車でひとり、わんわんと泣きじゃくったと自伝で振り返っているが、その後は手のひらを返して巨人を猛“口”撃。全国放送のテレビで「巨人は富士山と一緒で、遠くから見ればキレイだけど登ってみるとゴミだらけ」と口汚く批判した。