ジャニーズに突き付けられた創業者の性加害という“負の遺産”…問われるメディアの存在意義
そうした支配の構造で芸能界、芸能マスコミを封殺してきたからか、ほとんどの海外メディアからの取材にもジャニーズ事務所は応じず、ようやく共同通信などに出したコメントは以下。
《弊社としましては、2019年の前代表の死去に伴う経営陣の変更を踏まえ、時代や新しい環境に即した、社会から信頼いただける透明性の高い組織体制および制度整備を重要課題と位置づけてまいりました。本年1月に発表させていただいておりますが、経営陣、従業員による聖域なきコンプライアンス順守の徹底、偏りのない中立的な専門家の協力を得てのガバナンス体制の強化等への取り組みを、引き続き全社一丸となって進めてまいる所存です》
これはHPに記載のある文面とほぼ同じ内容を繰り返しただけ。しかも性加害については一切触れていない。これだけで、長年にわたる創業者の犯罪的行為への対応を終わらせようとしているのだ。
■NHKが1日遅れながら夕方4時のニュースで詳報
しかし、今回のオカモト氏の告発で潮目は確実に変わりつつある。13日にはNHKが夕方4時のニュースでオカモト氏が開いた会見の内容について1日遅れながらも詳報したからだ。
芸能界では帝国とまで形容されるジャニーズ事務所。創業者が残した“負の遺産”をどう清算するのか。報じるメディアの存在意義も問われている。