夏木マリも被害明かした…芸能界・テレビ界は「性加害・人権侵害」白書公表に戦々恐々
映画撮影の間にセックス強要
日本俳優連合、日本マスコミ文化情報労組会議、フリーランス協会が行った調査では、こんな被害が報告されている。「映画の撮影の間にセックス強要」(30代女優)、「オーディションで、スタッフと一晩過ごせば合格させてやると言われた」(30代女優)、「コンサートの打ち合わせで、テレビ局の幹部からキスされ触られた」(40代女性演奏者)、「所属していた団体の代表は男女複数人に性的関係を持ちかけていた」(30代男優)、「マネジャーに脱げないと仕事がないと言われた」(30代女優)、「ディレクターの誘いを断ったら仕事がなくなりました」(30代女性声優)、「自室に連れていかれマッサージの要求」(20代女性ダンサー)などなど、もう切りがない。
「所属事務所の社長やマネジャーに体を求められ、移籍したいけど、移籍したら仕事を干されるので、泣く泣く応じている新人タレントや歌手はいっぱいいるはずです。番組起用をエサにアナを口説くスタッフもいます。厚労省の白書がマスコミに大きく取り上げられたら、声を上げる人が増えるでしょう」(前出のレコード会社元マネジャー)
厚労省はテレビのADなど、制作現場のスタッフを対象にしたセクハラ・パワハラ調査も進めている。テレビ局はジャニーズ事務所と“共犯関係”だった過去を、総ざんげで逃げ切ろうとしているが、次は自分たちの足元に火が付く。
(コラムニスト・海原かみな)