死因3位は肺炎…ワクチン1本5年効果でも普及率2割の壁

公開日: 更新日:

 ところが、日本での肺炎球菌ワクチンの普及率は20%ほどと低い。国を挙げて積極的に肺炎球菌ワクチンを勧めているアメリカでは60%ほどなので、3分の1だ。

「日本では肺炎球菌ワクチンの認知度が低いこと、肺炎は抗生物質で治るという勘違いがあること、基本的に自費なので、8000円ほどの費用がかかることが普及率の低さの原因だと思います」

 今は、肺炎球菌ワクチンの公費助成を行っている自治体が多い。その内容は無料、一部補助など自治体によって違うので、自分が住む場所の自治体に問い合わせるといい。

 また、肺炎球菌ワクチンの重要性にようやく気付いた国が、肺炎球菌ワクチンを定期予防接種にすることを決め、今年中に実施される予定だ。

 65歳以上は必須の肺炎球菌ワクチンだが、その年齢に達しなくても打つべき人がいる。
「COPDなど慢性呼吸器疾患がある人、心疾患がある人、腎不全、慢性肝疾患、糖尿病、慢性髄液漏などの基礎疾患がある人です。特に呼吸器疾患と心疾患のある人は、その程度に限らず、65歳未満でも肺炎球菌ワクチンを打った方がいい。高齢者と同様に、発症すると重症化しやすいからです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ソフトB悪夢の本拠地3連敗「2つの敗因」…26イニング連続無得点よりも深刻なチーム事情

  2. 2

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  3. 3

    石井琢朗コーチが三浦監督との《関係悪化説》を払拭、「ピエロ」を演じたCS突破の夜

  4. 4

    3人の婚外子…菊川怜の夫・穐田誉輝氏“暴かれたスネの傷”

  5. 5

    ソフトバンク 投手陣「夏バテ」でポストシーズンに一抹の不安…元凶はデータ至上主義のフロントか

  1. 6

    橋本環奈のパワハラ疑惑のこと? 嵐・二宮和也の正月番組のワンシーンが視聴者の間で物議

  2. 7

    橋本環奈《山本舞香と友達の意味がわかった》 大御所芸人に指摘されていたヤンキー的素地

  3. 8

    大谷翔平は来季副収入100億円ガッポリ、ド軍もホクホク! 悲願の世界一で証明した圧倒的経済効果

  4. 9

    夏菜の二の舞か?パワハラ疑惑&キス写真で橋本環奈に試練…“酒浸り”イメージもそっくり

  5. 10

    いまや大谷ドジャースこそ「悪の帝国」だ…カネ&人気&裏技フル活用でタンパリング疑惑まで