推定530万人 COPD(慢性閉塞性肺疾患)に新リハビリ

公開日: 更新日:

 国内推定患者数が530万人といわれるCOPD(慢性閉塞性肺疾患)は、空気の通り道である気道や肺に障害が生じる病気だ。進行すると少し動いただけで激しい息切れを生じ、日常生活に支障をきたす。さらには、呼吸不全や心不全を起こして命に関わる。全身に影響を及ぼし、脳・心血管障害、全身性の炎症、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)、糖尿病などのリスクを上げることも分かっている。発症すると進行スピードを緩やかにするしか手がないCOPDだが、最近、生活の質をよくするのに役立つとして、新たな呼吸リハビリ法が注目を集めている。国立病院機構茨城東病院リハビリテーション科・稲村真治理学療法士に詳しく聞いた。

 稲村氏がCOPD患者に行っているのは、旧ソ連が宇宙飛行士の筋力アップのために開発したWBV(Whole Body Vibration)という運動器具を用いたリハビリ法。WBVを使うきっかけになったのは、「COPD患者は、息苦しさのためにリハビリを続けられない」という問題を解決するためだったという。

「COPDの患者さんは動くと息苦しいため、極力動かない〈息苦しくない生活〉を送るようになります。それは身体機能の失調や低下につながり、筋力低下、筋肉周囲の毛細血管床やミトコンドリアの減少などを招き、病状を悪化させます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    八角理事長が明かした3大関のそれぞれの課題とは? 豊昇龍3敗目で今場所の綱とりほぼ絶望的

  2. 2

    フジテレビにジャニーズの呪縛…フジ・メディアHD金光修社長の元妻は旧ジャニーズ取締役というズブズブの関係

  3. 3

    元DeNAバウアーやらかし炎上した不謹慎投稿の中身…たびたびの“舌禍”で日米ともにソッポ?

  4. 4

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  5. 5

    ついに不動産バブル終焉か…「住宅ローン」金利上昇で中古マンションの価格下落が始まる

  1. 6

    フジテレビ顧問弁護士・菊間千乃氏に何が?「羽鳥慎一モーニングショー」急きょ出演取りやめの波紋

  2. 7

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  3. 8

    菊間千乃は元女子アナ勝ち組No.1! フジテレビ退社→弁護士→4社で社外取締役の波瀾万丈

  4. 9

    中居正広「引退」で再注目…フジテレビ発アイドルグループ元メンバーが告発した大物芸能人から《性被害》の投稿の真偽

  5. 10

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も