花粉症の鼻水 確実に止めるなら「市販薬」より「処方薬」
このところの大雪で忘れがちだが、東京では既に花粉症シーズンに突入している。周りにも鼻がグズグズして鼻水が止まらない、という人もいるはずだ。この厄介な鼻水、どうやったら止まるのか?
鼻水はかみ続ければ止まるのでは? と思っている人もいるかもしれないが、これは誤解だ。
そもそも鼻水は吸い込んだ空気に湿気を与えたり、異物を洗い流すために健康な人でも1日1~1.5リットル流れている。花粉症の人は、花粉シーズンになると普段の何倍も流れているという。
「鼻を強くかむなどすると、ジェット気流が耳の奥に送られ、急性中耳炎になったり、耳の奥の組織を壊したり、など危険です。鼻のツボを押したり、首筋を温めるなど、さまざまな方法を試す人もおられますが、鼻水を確実に止めるには薬しかありません」
こう言うのは、耳鼻咽喉科の専門医で「慶友銀座クリニック」(東京・東銀座)の大場俊彦院長だ。
花粉症で鼻水が出るのは花粉が鼻の中に入ってくると、肥満細胞と呼ばれる細胞からヒスタミンなどが放出され、神経や血管を刺激するからだ。