男と女の割合は?
健康医療と直接関係しませんが、今回は男女比の話をひとつ。男の人口を女の人口で割って100倍した数字を人口性比といいます。男女同数なら100、男が多ければ100を超え、女が多ければ100を切ります。
生まれたばかりのときは、女よりも男の割合が高いのはよく知られています。新生児の人口性比は105から106、つまり男のほうが5%以上も多く生まれるのです。しかし医学的には男のほうが女より病気になりやすく、短命です。男の平均寿命が女より6歳以上も短い事実からも明らかです。
では全年齢で見たとき、男女比はどうなっているのでしょうか。そこでデータを調べてみると、2012年10月1日における日本人の人口性比は94.8となっていました。女性のほうが5%以上多いことを示しています。都道府県別で見ると、男が最も多いのは神奈川県(人口性比100.9)。次いで埼玉、愛知、千葉、茨城、東京の順になっています。愛知を除けば上位は関東で占められています。
一方、男が最も少ないのは、長崎県(87.5)。次いで鹿児島、宮崎、熊本の順です。さらに福岡、大分、佐賀も人口性比が90を割っています。どうも九州男児は意外と少ないらしいのです。
もちろん、たったこれだけで何かを言うのは難しいのですが、ちょっとした空想のネタにはなるかもしれません。