従業員半減で不調倍増…おさえておきたいうつ病必須知識
「同僚や部下のうつ病サインを見逃さないためのポイントとして、残業45時間以上をひとつの目安にし、『仕事のパフォーマンスが落ちた/ミスが多くなった』『明らかに食欲が落ちている』のどちらも見られるようなら、うつ病が疑われます」
最近は“典型的なうつ病(メランコリー型)”より、“一見では分かりにくいうつ病(非定型)”が増えているので、うつ病サインでよくいわれる「抑うつ気分」「意欲・気力の低下」「興味の喪失」などは周囲から分かりにくい。家族ではなく、会社の仲間ならなおさらだ。
「しかし、仕事のミスなどは目立ちますし、食の進み具合も比較的チェックしやすい。この2点があるようなら、会社に産業医、保健師、衛生管理者がいるなら彼らへ、いないなら心療内科医や精神科医への相談を勧めた方がいいでしょう」
■復職後のポイント
「休んでいた分を取り戻さなければ」とシャカリキになるのは厳禁。うつ病を再発しかねない。
山田教授が10年以上産業医を務めている製造業では、試行錯誤の末、復職後のうつ病再発を回避するためのプログラムを次のようにした。