従業員半減で不調倍増…おさえておきたいうつ病必須知識

公開日: 更新日:

 仕事でストレスゼロの人はほとんどいないだろう。「景気回復」といわれているが、それを実感できている人がどれくらいいるか…。だれが、いつうつ病を発症してもおかしくない時代。サラリーマンとして知っておくべきうつ病対策など、東京女子医大東医療センター精神科・山田和男教授に聞いた。

■同僚・部下のうつ病サインを見逃さない

 山田教授があるメーカーの産業医から聞いた話だ。以前は心の不調に関する相談者数は月5~10人だったのがリストラで社員数が半分に減ったら、月の相談者数は2倍に増えたそうだ。

「社員数が減り、1人当たりの仕事量が増えたのが原因です。残業ゼロでもうつ病になるリスクはありますが、残業時間が増えるとリスクがより高くなる傾向があります」

 残業が増えると、睡眠時間が減る。興奮状態の時に働く交感神経から、リラックス状態の副交感神経への切り替えがうまくいかなくなり、自律神経の働きが悪くなる。すると、精神の疲労が蓄積され、うつ病を発症しやすくなる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…