「胆石」を放置するとこんなに怖い…胆のうがん発症の恐れも

公開日: 更新日:

「ところが、胆のうが収縮した時に胆石が動き、胆のうの出入り口がふさがれると、胆のうが腫れあがり、場合によってはのたうち回るほど激しい腹痛や背部痛に襲われます。さらに胆のうで細菌が繁殖し、胆のう炎を引き起こします」

 急性胆のう炎を起こすと、入院して絶食をし、胆のうに針を刺して膿(うみ)を取る。さらに抗生剤を投与される。これで症状はいったん治まるが、ほとんどの場合、急性胆のう炎を一度起こすと、何度も繰り返す。そして、慢性胆のう炎に至る。

 胆のうの壁が厚くなり、胆のうで最も警戒しなくてはならない胆のうがんがもしあったとしても、発見されにくくなることもある。

「胆のう炎の痛みは、胆石が胆のうの出入り口をふさいでいるのが起因ですから、ポロッと外れれば、痛みは消えます。だから、自然によくなったという人もいます。しかしこういう人も、やはり繰り返す恐れがあるので、病院での検査が必要です」
 さらに、胆のう炎を起こさず、無症状であっても胆石を持ったままでいると、胆のうがんのリスクが上がるという指摘もある。特に、40代以上の女性はリスクが高い。“痛みも何もないから大丈夫”などと思わないことだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…