何を食べてもまずい…こってり好きは用心「味覚障害」の恐怖

公開日: 更新日:

「醤油やソースのかけ過ぎをよく指摘される」「淡泊な料理の味がよく分からない」「作った料理の味付けが濃いと家族からよく指摘される」――。
 この中に該当する項目があるなら、味を正常に感じられない「味覚障害」かもしれない。近年、患者数が増加しているという。

 東京歯科大学千葉病院で味覚異常外来を受け持つ井上孝教授(千葉病院院長)に話を聞いた。
「味覚異常外来を開いて7年になりますが、開院当初の患者数は年間十数人程度でした。現在は年間約300人。遠方からいらっしゃる患者さんも少なくありません」

 患者の訴えは、冒頭に加え、「特定の味が分からない」「口の中がいつも苦い/甘い」「甘い(苦い)料理を食べているのに苦い(甘い)と感じる/酸っぱい(塩辛い)料理を食べているのに塩辛い(酸っぱい)と感じる」「何を食べてもまずい」などがある。

 なぜ、味覚障害が起こるのか? 多いのは、亜鉛の不足だ。
「舌の縁や奥にある味蕾(みらい)の中に、味細胞があり、味の情報を末梢神経を通して脳へ伝えます。ところが、亜鉛が不足すると、味細胞の新陳代謝が悪くなり、味の情報を脳へ伝える機能が低下。結果、味覚障害が起こるのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  2. 2

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  5. 5

    パワハラ告発されたJ1町田は黒田剛監督もクラブも四方八方敵だらけ…新たな「告発」待ったなしか?

  1. 6

    矢沢永吉「大切なお知らせ」は引退か新たな挑戦か…浮上するミック・ジャガーとの“点と線” 

  2. 7

    中日井上監督を悩ます「25歳の代打屋」ブライト健太の起用法…「スタメンでは使いにくい」の指摘も

  3. 8

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 9

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  5. 10

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは