【高次脳機能障害】感情のコントロールができず記憶も曖昧に
「一番困ったのは、パソコン操作ができなくなったことでしょうか。手順がわからなくなっているのです」
また、手に持つボールペンがインク切れを起こしたとき、「なぜ切れてしまったのか」を考え、眠ることができなくなる。そのために病院から睡眠薬をもらっているのだ。
当初マラカールさんは、診断された病名がよく理解できず、日常生活や仕事に復帰して初めて「高次脳機能障害」のつらさを体感したという。
現在、「身体障害手帳」が交付され、さまざまな援助を受けているが、「昔のような元気な体に早く戻りたい」と、期待を抱いている。