【高次脳機能障害】感情のコントロールができず記憶も曖昧に

公開日: 更新日:

■粗暴になり、家までの帰り道もあいまい

 マラカールさんはもともと温厚で、優しい性格だった。暴力も振るったことがない。
 ところが交通事故に遭ってから、怒る、笑うといった感情のコントロールができなくなった。
 めったに夫婦喧嘩もしたことがなかったのに、ささいなことで大声を上げる。工務店に依頼した店の内装をめぐって職人と言い争いになり、手にナイフを持つこともあったという。

 記憶が曖昧で、明日の予定をすぐ忘れてしまう。人の名前や作業の手順が覚えられない。自分の意思を満足に伝えられなくなった。

「店の仕事は店員に任せるようになりました。帰り道がわからなくなってしまうから、遠出もできません。見た目、そんな病気を持っているようには見えないでしょう? だから、余計に困るのです」

 毎月1回、東邦大学大森病院でリハビリを受け、現在も毎日、精神安定剤や睡眠薬など4種類の薬を服用している。
 交通事故から3年。少しずつ回復に向かっているが、元に戻るまで相当に厳しい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭