みのもんたに巨額賠償請求 「水飲み健康法」は死を招く
桑島医師は、“ポンプが正常に働いていない人”、つまり心臓病や高血圧がある人は、「むしろ水分を制限しなくてはならない」と話す。
「循環器専門医で、これらの疾患のある人に水分の大量摂取を勧める人はほとんどいないでしょう。さらに、腎臓疾患を抱えている人も、水分摂取は要注意です」
■1日2リットルは多すぎる
もちろん、汗を大量にかく夏やサウナに入った時は別。夏の猛暑では脱水症状に陥らないために、意識して水分摂取をしなくてはならない。
「それであっても、よく言われる“1日2リットル”は多すぎ。適切な量と飲み方を主治医に相談し、決して過剰摂取にならないようにしなくてはなりません。猛暑以外であれば、喉が渇いた時に飲めば十分。あとは風呂上がりにコップ1杯の水を飲めばよろしい」
うっ血性心不全を起こしてしまうと、程度によって治療に時間がかかったり、最悪の場合、「死」という結末を迎えることになる。
「生活習慣は万全で薬もきちんと飲んでいるのに血圧が下がらない人が、“水飲み健康法”を実践していたケースもあります。健康にいいことをしているようで、反対の結果を招いているのです」