子供の食物アレルギー 6歳からの「食物経口免疫療法」で治す

公開日: 更新日:

 子供の食物アレルギーの4分の3は、鶏卵、牛乳、小麦が原因食物で、これらは3歳までに5割、6歳までに9割が治療なしで治る。問題は、6歳までに治らなかった1割だ。その後の選択肢は2通り。原因食物を一生完全に食べないか(完全除去)、「食物経口免疫療法」を受けるかだ。

 食物経口免疫療法は、(1)食物経口負荷試験で食物アレルギーと診断された原因食物を、(2)ごく少量から食べ始め、量を段階的に増減させ、目標量を食べられるようにする治療法だ。

 (1)で、原因食物をどれくらい食べると食物アレルギーが出るかがわかる。同じ牛乳アレルギーでも、100㏄までOKの子供もいれば、1㏄でNGの子供もいる。(1)と(2)が両方必要であることを、しっかり把握したい。

■間違った方法も横行

 決められた期間、決められた量を、決められた食べ方で毎日摂取し、アレルギー症状が起こらなければ量を増やす。最終目標は、昭和大学では牛乳なら200㏄。それを3カ月間続け、無症状なら、今度は14日間完全除去に戻し、15日目に病院で200㏄摂取。アレルギー症状が起こらなければ、治療終了だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動