子供の食物アレルギー 6歳からの「食物経口免疫療法」で治す

公開日: 更新日:

「3カ月間無症状が続いても、14日間抜けば、15日目に取った時、5割はアレルギー症状を起こします」

 すると“200㏄(牛乳の場合)を3カ月間”からやり直す。多くても4~5回繰り返せば、最終目標量を取れるようになるという。

「ただし、経口免疫療法は現在研究的な取り組みなので、各施設でやり方は違います」

 方法はさまざまでも、きちんと経口免疫療法を行っている医療機関は、その危険性を重々承知している。

 決して安易に行える治療法でないことを子供と親に伝え、アレルギー症状を起こした時の細かい対応をはじめ、細部に至るまで目の届いた指示を与える。

 一方で、冒頭で述べたように、「食べて治す」という大まかな情報だけを伝え、“お任せ”にする医師がいるのも事実。(1)を飛ばして(2)から始めるという、専門医から見ると「本当は食物アレルギーではない子供に、経口免疫療法をしている」医師もいるという。

 非常に期待できる治療法だが、慎重さが必要なのは言うまでもない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…