20年ぶり新薬登場で注目の「胃食道逆流症」3つの注意点
「PPIが効かない患者さんの中には、飲み忘れがあったり、飲むタイミングが適切でない人が結構います。一般的には“食後に飲んでください”と言われますが、一日の中で最初の食事の30分前に飲んだ方が薬の血中濃度が高くなるので、効き目が悪ければ、食前に飲むことをお勧めします」
次に、「胃の働き」のチェックだ。胃に入った食物は正常に排出されているか?
「胃排出遅延のタイプでは、PPIが胃に停滞することで“失活”してしまうため、PPIの剤型を変えたり、胃の動きを促進する薬を追加するとよく効くことがあります」
さらに、「そもそも胃食道逆流症なのか」のチェック。開業医から「PPIが効かない」と紹介されてきた患者を秋山医長が調べると、食物アレルギーによる食道炎で、別の治療が必要だったケースもある。
「全てチェックして、それでもよくならなければ、pHモニタリングという特殊な機械による検査を受け、胃食道逆流症の原因を詳細に探ってください」
あなたはどうだろう?