開腹手術経験者は要注意 「腹壁瘢痕ヘルニア」を医師が解説

公開日: 更新日:

 臓器や組織が本来あるべきところから脱出するのがヘルニアだ。腹部ヘルニアでは鼠径ヘルニア(脱腸)の認知度が高いが、増えているのが「腹壁瘢痕ヘルニア」。詳しい医師に聞いた。

 まずは、次の項目をチェックしてもらいたい。(1)開腹手術を受けたことがある(2)手術後の傷口がふくらみ、触ると柔らかい(3)徐々にふくらみが大きくなっている④特に強い痛みがある。

 もし(1)~(3)に該当するなら、腹壁瘢痕ヘルニアを疑った方がいい。さらに(4)に該当するなら消化器外科などを受診すべき。強い痛みが継続する場合は、急いで病院に行かなければ命にかかわるかもしれない。

 腹壁瘢痕ヘルニアは、主に手術を受けたところからお腹がふくらみ、徐々に出っ張ってきてしまう。

「飛び出たふくらみが赤ちゃんの頭の大きさほどある患者さんもいます」(国立病院機構千葉医療センター・山本海介外科医師)

 ふくらみが大きい場合、患者が「食事で満腹感が得られない」「排便がしにくい」といった不調を訴えることもある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…