「苦労すると白髪が増える」は俗説か?

公開日: 更新日:

 昔からある俗説に答えてくれたのは、メンズヘルスクリニック東京の小林一広先生です。

「ストレスによって白髪になるという説は、医学的に証明されていません。ストレスで自律神経やホルモンバランスが崩れることは確かですが、それが白髪につながるという根拠は証明されていないのです」

 ということは、マリー・アントワネットが「死刑判決のショックで一夜にして総白髪になった」という有名な逸話も、フィクションに過ぎないのかもしれません。

 そもそも髪が黒くなるのは、頭皮にあるメラノサイト(色素細胞)から産出されるメラニン色素で色付けされるから。そのメラノサイトの機能が加齢により低下すると、メラニンの産出が抑えられ、髪に色が付かなくなります。この“加齢”以外に、白髪の原因は考えにくいといいます。

「そして白髪が生え始める年齢や白髪の量には、遺伝も関係しています。親が若くして白髪になったのなら、本人も若白髪になる確率が高いというわけです」

 遺伝に基づく老化現象だから、予防法はないのだとか。ちなみに、白髪は抜くと増えるといわれますが?

「白髪を1本抜いても、もう一度白髪が生えてきます。増えるわけではありません。ただし、激しく抜くと毛乳頭が傷つき、発毛しなくなる恐れがあるので、抜かないほうが無難でしょう」

 白髪が気になるなら、染めるのが一番!

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇