著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

3人の親を持つ赤ちゃん誕生? 難病治療めぐり米国で物議

公開日: 更新日:

 難病治癒か、デザイナーベビーへの第一歩か?

 体外受精によるミトコンドリア病の予防治療はOKか否かが、論争を呼んでいます。

 ミトコンドリア病は、文字どおり細胞の中のミトコンドリアが異常を来すことで、筋肉の硬化や臓器の機能低下などを引き起こす難病。そのほとんどが母親の卵細胞から遺伝的に受け継がれるとされています。

 そこで、生まれてくる赤ちゃんの“卵”の段階での「予防」が提唱されています。ところがこの方法の「大きな問題」は、3人目の親、つまり母親以外の女性の卵子が必要なこと。ミトコンドリアに異常がある母親の卵子から核を取り出し、正常な卵子核と入れ替える必要があるからです。

“3人の親”がいる子供が生まれてくることは倫理的にいかがなものか。さらに、遺伝子操作によるデザイナーベビーへの第一歩になるのではないかという根強い抵抗が、実現を阻んできました。

 この治療は英国ではすでに昨年春に承認され、今年の秋にはこの治療を受けた赤ちゃん第1号が誕生すると予想されています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出