症状は300種類以上 妻の「更年期障害」をきちんと知る
■医師が病状のつらさを認識しない場合も
B子さん(46)は、更年期障害の治療もうたうクリニックを受診したが、女性ホルモンの数値が正常範囲内だったため「問題なし」と言われた。しかし入眠障害、腰痛、腕のしびれ、うつ状態がひどく、別の病院を受診。そこでは子宮の大きさを調べ、乳がん検査、頚動脈の検査などもした上で更年期障害と診断。治療が始まった。
「女性ホルモンの数値と更年期障害のつらさは、一致していない。それを認識していない医師もいる」(佐藤さん)
更年期障害の症状は300種類以上。更年期障害による不調だと気づいていない人も多い。佐藤さんもそうだった。
「当時、助産師として医療機関で働いていたにもかかわらず、イライラや物忘れ、不安感、眠れないなどの不調を更年期障害ではなく、仕事の疲労と考えていました」
佐藤さんはある勉強会で更年期障害の治療のホルモン補充療法を知り、受けてみた。3日ほどでスーッと楽になり、「更年期障害だったんだ」と思った。