症状は300種類以上 妻の「更年期障害」をきちんと知る

公開日: 更新日:

 前出のB子さんも「ホルモン補充療法を始めて1週間ほどで腰痛や腕のしびれが楽になり、眠れるようになった」と話す。

「病院のどの診療科を受診しても不調の原因が分からないときは、更年期の年代なら、更年期障害を疑った方がいいかもしれません」(佐藤さん)

 つまり妻の更年期障害は、「相談できるところは少ない」「女性ホルモンの数値だけでは測れない」「専門知識を持つ医師でないと正確な診断に結びつかない」「本人が気づいていない場合がある」「治療で改善することもある」──。夫がすべきは、これらをしっかり頭に入れ、妻を支える以外にない。

 更年期障害治療中の40代後半のC子さんは「治療前は夫が何をしても怒りが生じ、つらく当たっていた。病院予約日にうつ症状で『キャンセルする』と言いだすと、夫は一緒に病院へ行こうと言ってくれた。それがなければ今でも病院に行けていなかったかもしれない。専門医に相談できたことで、自分のイライラや怒りを客観的に見ることができるようになった」と話す。

 醤油差しが飛んできたら一緒に病院に行くときだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    藤井風“エグい”と話題のNHK紅白「NY生中継」の驚きの金額 5分30秒の放送に受信料大盤振る舞い

  2. 2

    箱根駅伝で創価大も起用 ケニア人留学生の知られざる待遇

  3. 3

    松本人志の独占告白「何を聞いてもらってもいい」にツッコミの嵐…YouTubeはやらないプライドは見せた?

  4. 4

    松本人志「独占インタビュー」はテレビ復帰を遠ざけたのか…圧倒的に欠けていたものとは

  5. 5

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6

    佐々木朗希「25歳ルールを知らなかった説」…あれだけ《メジャー、メジャー》と言いながら

  2. 7

    中居正広“9000万円トラブル”で番組窮地…「今でも許せない」告発女性が反撃の狼煙

  3. 8

    ダイソーは出資4億円→500億円で回収し大儲けだが…誤算は韓国市場への橋頭堡を失うこと

  4. 9

    中居正広「申し訳ございません」ついに謝罪もSMAP再結成は雲散霧消…元リーダーが“終止符”を打つ皮肉

  5. 10

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算