小林麻央さん約2年継続 乳がん抗がん剤治療を詳しく知る

公開日: 更新日:

 ステージⅢで術前に治療する場合は、ホルモン剤よりも抗がん剤治療の方が奏功率が高く、そちらが選択されるという。

「ステージⅢの場合、抗がん剤の効果でがんが縮小し、手術が可能になるケースも多くあります。根治が望めるため、副作用があっても効果の高い抗がん剤が優先されるのです」

■縮小して手術可能になるケースも

 乳がん治療に使われる抗がん剤は、「アンスラサイクリン系」と「タキサン系」の2種類が主体だ。抗がん剤治療は、手術を受ける前にがんを小さくする目的などで術前にも行われているが、術後の再発予防、再発が見つかって治療する場合に行われるケースが多い。いずれの場合も、基本的に使われる抗がん剤は同じだという。

「再発予防で使う場合は、有効性が証明された投与法と投与量に基づいてきっちり行うことが肝心で、アンスラサイクリン系とタキサン系の両方を用いるケースが多い。再発してから使用する場合は、副作用に応じて量や頻度を加減することもあります。日本で開発されたエリブリンや、経口薬を用いるケースもあります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…