熱中症と症状重なり勘違い 「夏の低血糖」はこんなに怖い
暑さで日中に疲労感やめまいを覚えた糖尿病患者が、夜になっても食欲がないからとほとんど食事を取らないまま薬を飲み、そのままベッドに入った。その結果、就寝中に夜間低血糖を起こし、朝になって昏睡状態で発見されたケースもある。
「糖尿病で投薬治療をしている患者さんは、低血糖を起こすと熱中症と同じような症状が表れるということを覚えておく必要があります。そうした症状があるときは、熱中症だけでなく、低血糖も疑った方がいい。症状が軽い場合は、ひとまず糖分が含まれた飲み物を補給して改善するかどうかを確認し、医師に相談してください」
夏場、体調に異変を感じたら、熱中症を疑うべきなのは間違いない。それと同時に、低血糖の可能性があることも肝に銘じておきたい。