若い頃とは違う柔軟性と筋力 中高年はスポーツ障害に注意

公開日: 更新日:

「ジョギングする中高年は変形性膝関節症にも注意が必要です。膝関節の軟骨がすり減ることで発症する疾患で、初期は数日ジョギングを休むだけで痛みが解消しますが、無理して続けると、日常歩行にまで影響するケースもあります」

 中高年に人気のサイクリングもリスクがある。前かがみになりながら、首だけを持ち上げて反り返る姿勢を長時間保つため、頚椎を痛めやすい。

「首には7つの骨とその間にクッションの役割をする椎間板があります。それが何かのはずみで飛び出してくるのが頚椎椎間板ヘルニアで、手や肩に激しい痛みやしびれが出ます」(柴院長)

 中高年の水泳というと、不整脈などによる突然死ばかりが話題になるが、肩を故障することも少なくない。

「クロールやバタフライなどをして肩関節を痛める人がいます。原因は、若い頃に比べて体のローリングや肩甲骨の動きが低下することで若い頃のような大きなフォームができなくなっているのに、できると勘違いをして無理をすることで肩関節内の組織を傷めるのです」(柴院長)

 スポーツ障害を避けるには、事前の柔軟運動やシューズなど道具の選定、関節の可動域や筋肉の状態チェックなどが欠かせない。50歳を過ぎてスポーツを始めようと思ったら、まずは整形外科の医師を訪ね、メディカルチェックをしてもらうことだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    スタンフォード大・麟太郎のメジャースカウト評価は課題山積…ド軍指揮官からも耳の痛いアドバイス

  2. 2

    大谷が2026年WBCを辞退する可能性…二刀流継続へ「右肘3度目手術」は絶対避けたい深刻事情

  3. 3

    W杯8強へ森保J「5人の重要人物」 頭痛の種は主将・遠藤航の後継者…所属先でベンチ外危機

  4. 4

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  5. 5

    悠仁さまは学習院ではなぜダメだった?大学進学で疲弊する宮内庁職員「もうやめたい」と悲鳴

  1. 6

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

  2. 7

    巨人「助っ人野手の獲得下手」汚名返上できた納得の理由…今年はなぜ2人とも“当たり”?

  3. 8

    大阪府の8割の小売店でコメ品切れ発生だが…吉村知事「備蓄米放出しろ」が腑に落ちないワケ

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    巨人・坂本勇人は《潔くユニホーム脱ぐべき》低迷でも“1年延命”で現役続行か