塗り薬登場で劇的進化 ニキビ肌は「皮膚科」で治す時代

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■親世代の「皮膚科では治らない」の思い込み

 白ニキビ、黒ニキビから治療を開始した場合でだいたい1~2カ月、赤く炎症した状態からの治療では3カ月程度が治療期間の目安だ。その後、「維持療法」として、ニキビをできにくくするために1~2年間、塗り薬を使いつづける。どの疾患でも言えることだが、早い段階で治療を開始したほうがきれいに治る。

「ニキビ治療の塗り薬は7種類あり、すべて保険適用です。さらに、保険適用の治療には、漢方薬やビタミン薬もあります。数種類組み合わせて治療を行うこともあります」

「大人のニキビ」も基本的には同じ。ただ、ホルモンバランスの乱れなどが関係していることもあり、患者の希望も聞いた上で、低用量ピルなどの処方も行う。

 劇的に進化したニキビ治療だが、ニキビで皮膚科を受診する人は3割程度と少ない。子供がニキビに悩んでいても、親世代の「皮膚科でニキビは治らない」との思い込みから、皮膚科受診につながらないのが要因のひとつと考えられている。

 ニキビ痕に対する薬はまだ登場していない。後々まで後悔するのは当事者。もし、子供にポツンとニキビができているのを見つけたら、皮膚科受診という手もあることを伝えてはどうだろう。

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