ベッカムが骨折して使用 歯の「超音波治療」で骨を増やす

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 遠藤さんはまさにこのタイプ。インプラントをあきらめて、入れ歯の検討をし始めた矢先に出合ったのが歯の超音波治療だった。

「骨は電気を流すと代謝が活発になることが以前から知られていました。しかし、骨に電気を流す方法がなかったため、治療法としては使えませんでした。ところが、超音波を骨に照射することで骨に電気が流れて、骨の代謝が進むことが分かったのです」

歯周病やインプラント治療で力を発揮

 遠藤さんの場合、1回当たり15~20分間の超音波治療を12回受けることで、歯槽骨の骨硬化症が、3カ月後にインプラント治療ができるまでに改善した。その後、予定通りインプラントを入れ、10年経過した今も元気に煎餅をバリバリ食べているという。

「超音波治療は歯科インプラント周囲骨の治癒促進に有効です。例えば、歯を抜けたままにしていると顎の骨が痩せていき、インプラントを埋められなくなります。それでもインプラント治療をするには、痩せた骨を増やす治療が必要です。人工骨や自家骨移植などで新しい骨を作るのですが、超音波を当てると、数倍早く新しい骨になるという報告があります」

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