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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

心臓がハックされる…米大統領選に続き医療機器に脆弱性

公開日: 更新日:

 アメリカでは、昨年の大統領選に絡むハッキング事件がいまだに大きな問題となっています。さらに今度は、ネットに接続する医療機器、特に体に埋め込まれているペースメーカー等のセキュリティーの脆弱性が指摘され、利用者に不安を与えています。

 医療機器や医療に関わる個人情報のサイバーセキュリティーは、以前からそのリスクが問題視されていました。特にペースメーカーなどの医療機器は、スマートフォンなど頻繁にセキュリティーがアップデートされる機器とは違い、いったん市場に出てしまうとそのまま使い続けるケースが多いからです。

 2016年末、より進んだ対策を呼びかけるガイドラインを発表したFDA(米食品医薬品局)から、今年初めに心臓ペースメーカーの脆弱性を指摘する発表がありました。ピンポイントで対象になったのは、セント・ジュード・メディカル社のペースメーカーと除細動器です。

 どちらも患者の心臓をモニターし、その機能をコントロールして心臓発作を防ぐ働きをしています。心拍数などのデータが医療従事者のコンピューターに送信装置を通じて送られる仕組みですが、ハッカーはこの送信装置にアクセスすることで心臓内の機器をハッキングすることが可能。ハッカーが機器の電池を消耗させたり、不正確なペーシングを起こしたり、ショックを与えたりできるというのです。

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