メモ持参で迷い払拭 園田マイコさん流「乳がんとの向き合い方」
がんの疑いがある場合、複数の医者に意見を聞くことは精神的に苦しいケースもありますが、セカンドオピニオンでは「1つ目の病院の診断が間違いだったのではないか」と思い、サードオピニオンでは「過去2つの病院の診断が間違いかもしれない」と期待するものです。私の場合は、2つの病院で「悪性腫瘍」との判断がなされていたので覚悟はしていました。それでも、いずれの病院でも言われた「抗がん剤治療は免れない」という判断が、サードオピニオンで覆されるのを期待する気持ちが強かったのを覚えています。
結局、3つ目の病院でも抗がん剤は免れないという判断になりましたが、「しこりは2センチ、ステージ1の終わり、浸潤がんでリンパ節転移はなし」と診断が下り、「乳房を温存しても大丈夫だと思います」と優しく言っていただけました。そのまま、聖路加国際病院でお世話になることになったのですが、振り返ると、「納得いくまでいくつでもお医者さまの意見をうかがう」のはいいことだと思います。そのプロセスの中で徐々に病気を受け入れることもできますし、お医者さまとの相性も測れます。
がんの場合、主治医には生涯お世話になるわけですから、信頼できる何でも話せるお医者さまにお願いしたい。病気の判断や治療法を含めて、少なくともセカンドオピニオンまでは受けたほうがいいと思います。そして、疑問に思ったことは何でも聞く。私も治療時にはいつもメモ持参で迷いを払拭していました。