【肛門のかゆみ】「押しふき」と「湿疹薬」で対応

公開日: 更新日:

 カビ(真菌)の一種の「カンジダ」も常在菌のひとつ。皮膚に増殖すると、赤いブツブツができてかゆくなるという。

 また、性感染症として知られる「尖圭(せんけい)コンジローマ」が肛門にできて、かゆみが出る場合もある。これはヒトパピローマウイルスの感染が原因。小さなとがったイボができ、集まると小さなカリフラワー状になるのが特徴だ。

 では、「ぎょう虫」の感染の可能性はどうか。

「今は畑で有機肥料(糞尿)を使わなくなったので、ぎょう虫の心配はまずありません。ぎょう虫は睡眠中に肛門の周辺に卵を産むので、就寝中の肛門のかゆみが特徴ですが、肛囲湿疹でも寝ているときにかゆくなる人は多い」

 いずれにしても肛門のかゆみは、肛囲湿疹が原因になっていることが多いので、とりあえず市販の湿疹薬(塗り薬)を使ってみるのがいいという。中には、痔の塗り薬を使う人がいるがほとんど効果はない。湿疹薬でかゆみが治まらなければ、カンジダ症や尖圭コンジローマなど他の病気の可能性があるので肛門科で診てもらおう。

「潔癖過ぎるのはよくありません。肛囲湿疹を繰り返す人は、お風呂で肛門をゴシゴシ洗わない。せっけんや洗剤も使わない方がいい。シャワーで洗い流す程度で十分です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…