【糖尿病治療薬】上位100位で年間使用料は60億5000万錠

公開日: 更新日:

 高血圧の次に患者が多いのが糖尿病です。継続的に医療機関にかかっているのは316万6000人(厚生労働省、2014年)。肥満などが原因で生じる2型糖尿病が大半を占めています。

 NDBオープンデータによれば、2015年度に外来で処方された糖尿病治療薬の上位100種類の合計は、60億6500万錠。単純計算で、患者1人当たり年間で平均1916錠(毎日5錠以上!)も飲んでいることになるのです。

 2型糖尿病といっても病態はさまざま。空腹時血糖値は正常範囲でも、食後に急激に血糖値が上がってしまうタイプには、ブドウ糖の吸収を緩やかにするクスリが処方されます。体内のインスリンの量は足りているのに、その働きが悪く、血糖値が正常に下がらないという人には、インスリンの働きを改善するクスリ(インスリン抵抗性改善薬)が使われます。

 また膵臓機能が衰えて、インスリンが十分に出なくなった患者さんには、インスリン分泌促進薬が選択されます。

 多くの患者さんは、これら3つの病態が組み合わさっており、しかもその割合によって症状が変わってきます。そのため、食事療法、運動療法と合わせて、必要に応じて複数のクスリの組み合わせが処方されるのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…