芳香柔軟剤・消臭剤で体調不良は化学物質過敏症だった

公開日: 更新日:

 CSの原因となる化学物質が体内に入る経路は呼吸が80%以上、食べ物や水など口からが十数%。皮膚からも侵入する。

「成人が1日に摂取する食べ物は1キログラム、水は2リットル程度。ところが、空気は15~20リットルもある。そのうえ、化学物質を食べ物と一緒に取れば肝臓である程度の解毒が可能ですが、化学物質を鼻や口から吸うと、肺から直接血液に取り込まれるので毒性が強くなります」

 しかも、芳香柔軟剤や消臭剤などはニオイと直接結びつくだけに脳への刺激が強く、記憶障害などを受けやすい可能性がある。

「もともと、記憶はニオイと強いつながりがある。たとえば、ワインを飲みながらサッカーの試合を見たとします。頭の中では『スタジアムの歓声』『ユニホームの色』などとともに、その場の『ニオイ』が記憶として脳に刷り込まれます。そうした個々の記憶を互いに関連づけることで、ひとつの出来事を覚えるのです」

 逆に言えば、CSの人は記憶したときと同じニオイをかぐと記憶が蘇り、過敏症の症状が出やすい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  3. 3

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 4

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  5. 5

    マイナ保険証「期限切れ」迫る1580万件…不親切な「電子証明書5年更新」で資格無効多発の恐れ

  1. 6

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  2. 7

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  3. 8

    Mrs.GREEN APPLEのアイドル化が止まらない…熱愛報道と俳優業加速で新旧ファンが対立も

  4. 9

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  5. 10

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差