【総合感冒薬】主成分が出荷制限となり大ピンチに?
しかし、総合感冒薬にとっては大きなショックです。というのも処方薬として認められている9製品すべてに、これが配合されているからです。いまのところ供給不足は起こっていませんが、このままでいけば、早晩影響が出てくるはずです。
とはいえ、市販されているカゼ薬への影響は軽微です。市販薬の多くは、解熱鎮痛成分として違う薬剤を使っているからです。最も多く使われているのはイブプロフェン。アセトアミノフェンより速く効き、しかも効き目が長時間続くとされています。その歴史は古く、日本では1985年に市販薬への使用が認められました。クスリの名前に「イブ」や「IB」などが付いていたら、イブプロフェンが使われていると思って間違いありません。ただイブプロフェンは、アセトアミノフェンよりも胃を荒らす作用が強いので、使用には注意が必要です。