入院1日遅ければ…TKO木本武宏は好酸球性肺炎で死を覚悟
すると、その3時間後ぐらいから、寝ていてもすこしずつ居心地が悪くなってきたんです。寝返りを打っても何をしても楽なポジションがなくて「なんでだ?」と思ったら、実は「苦しかった」んです。そこで初めて「息苦しい」ということに気づきました。その途端、息ができない! となって慌てました。「いやいや、おかしい」「オレ、パニクってる?」「落ち着け、落ち着け」なんて自問自答しながら、でも確実に息が苦しいので、慌てて救急車を呼びました。
■咳が止まらず肩身が狭かった
救急で行ったのに待合室で待つこと30分。あとから来た小さい男の子があまりに苦しそうだったので譲ったりして、さらに待つこと15分。やっと名前が呼ばれてレントゲンを撮ったら、両肺が真っ白でした。肺炎であることは間違いありません。でも、肺炎の種類がわからないと投与する薬も決められないということで、今度は肺の組織を採ることになったのです。これが何よりつらかった。
ただでさえ息ができないのに、まず片方の鼻の穴から管を入れられて肺の入り口まで通すんです。片鼻までふさがれて、もう死ぬほど苦しいわけです。さらに管の先から水を噴射するものだから、苦しすぎて咳き込んで口から水がブワッと噴き出しました。本当に死ぬかと思いましたよ。