入院1日遅ければ…TKO木本武宏は好酸球性肺炎で死を覚悟
入院中は大変でした。ある人は院内で車椅子を乗り回して婦長さんに怒られるし、またある人は自分の著書のチラシを何枚も病室に張って帰るし、相方なんてどこで見つけてきたのかニセの酸素吸入器の管を鼻に挿して病室に入ってきましたからね(笑い)。爆笑しすぎて一気にボクの酸素量が減ってしまって、センサーが鳴ってしまったほどでした。お見舞いに来てくれたのはうれしかったんですけど、まぁ、みんなひどかったです(笑い)。
「好酸球性肺炎」で入院したのは2012年6月上旬でした。入院はわずか5日間でしたが、医師には「あと1日違っていたら命が危なかった」と言われました。
異変は、ひどい寒けから始まりました。その日は番組の打ち上げに参加していたのですが、体の震えが止まらず「風邪ひいたな」と思ったんです。38度ぐらいの熱と、尋常じゃない寒けで翌日すぐ病院に行きました。案の定、「風邪ですね」と言われて解熱剤などをもらって帰宅し、その日は仕事を休みました。
その後は、薬で熱は下がるものの、咳は出るし、痰は出るし、薬が切れるとまた高熱が出る――の繰り返し。ただ、食欲はあるので「良くなるはず」と思いながら仕事にも行けず、3日が経過しました。4日目にまた同じ病院に行って「全然治らないんですけど」と訴えると、レントゲン検査になりました。その写真を見ても、医師は首をかしげて「白いといえば白いですけど、間質性肺炎ほど白くはないし……」とハッキリしません。結局、また風邪薬を出されて夕方4時ごろ帰宅したんです。