中高生の1割が自傷経験…専門医に“親のNG行為”を聞いた

公開日: 更新日:

 リストカットなどの自傷ではつらい気持ちを切り離すことができなくなり、つらい気持ちから解放される次の行動として、睡眠薬などの薬を過量に服用するようになる人もいる。過量服用では命が助かるケースがほとんどだが、目が覚めた時「自傷では対処できなくなっていたストレスが、昏睡状態で楽になった」と知り、“生きるため”に過量服薬を行うようになる可能性がある。

「自傷を否定せず、受け入れ、歩み寄り、自傷の背景にある『人への不信感』を取り除く。自傷を安心して話せる場をつくるのが、親としてまずできることです」

 自傷や自殺がいけないと説くのは、子供の孤独を深める結果になる。ただし、親だけですべてを抱え込もうとすると破綻がくる。子供の自傷について話せる人を周囲につくると同時に、地域の保健センター・保健所、精神保健福祉センター、子供家庭支援センターなどに相談を。自傷は必ずしも医療的な治療が必要ではないが、死のリスクが高まっていると感じたら精神科を受診すべきだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース