3月は自殺最多 独身の中高年男性は「4つのリスク」に注意

公開日: 更新日:

「2007年の国民意識調査によると、今までの人生で少なくとも1回以上本気で自殺を考えたことがある人は調査対象者の2割に達しています。しかし、実際に自殺願望を行動に移す人は多くはありません。自殺行動を起こすハードルが高いからです。例えば死に対する恐怖や自分を傷つけることへの罪悪感、痛みへの恐れ、将来への希望や期待、仕事への責任感や家族への配慮などです」

 逆にいえば、独身の中高年男性にとって3月は自殺のハードルが低くなりがちだということだ。

「自殺の危険因子は“自殺未遂歴”“うつ病などの精神疾患の既往症”“未婚・離婚・死別に対するサポート不足”“地位の失墜などの喪失体験”のほかに“強度の怒り”があります。他者への激しい怒りがあり、その抗議の意味を込めて自殺する場合もあります。中高年サラリーマンにとって3月は転勤や異動による将来の不安や、定年や役職定年などの地位の喪失感などが重なり、心が不安定になりがちです」

 とくに一日の大半を会社で過ごす仕事好きな独身男性は会社がすべてとなりがち。異動や転勤をキッカケに「自分の居場所がない」「誰も自分を必要としていない」などと思い、所属感が低くなり、「自分がいない方が周囲が幸せ」などと考えてしまう場合がある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…