3月は自殺最多 独身の中高年男性は「4つのリスク」に注意
自殺する人の大多数は自殺を実行する前に、睡眠障害、不安障害、うつ病、双極性障害などの精神障害に該当していたことが明らかになっている。
「WHOの調査では96%の人が該当し、そのなかで治療していた人は1~2割。自身が精神疾患を患っていると気づかない人も多いのです。一般的に精神疾患のある人は睡眠障害や狭窄的な思考を招きやすく、自殺リスクが高まります」
実際、2003年の統計によると自殺が多いのは月曜日深夜0時台と早朝5時、6時台。多くの人は眠っている時間帯だ。睡眠障害が自殺リスクを20倍以上高めるとの見方もある。しかも、自殺する人の多くはアルコールの力を借りている。
「自殺を図る人の多くがアルコールにより酩酊状態にあることがわかっています。死や痛みや罪悪感のハードルを下げ、衝動性が自殺を後押しするからでしょう」
ちなみに酒量が徐々に増加していく中高年は、本人も周囲も気づかないだけで、うつ病が隠れている場合がある。そうなると自殺リスクがさらに高まるので注意が必要だ。