山菜採りや潮干狩りの季節ゆえ 春の食中毒はこんなに怖い

公開日: 更新日:

「水(4度)の中では1カ月以上生存するともいわれており、夏場でもノロウイルスによる食中毒は報告されています。二枚貝に多く潜伏しているので貝を生で食べるのはやめ、食品を触る前には徹底して手洗いをすることです」

 黄色ブドウ球菌やウェルシュ菌による食中毒にも気をつけたい。

「黄色ブドウ球菌は人や動物の体表面に分布していて、それが原因の食中毒は6割以上お弁当やおにぎりで起きています。35~40度が至適発育温度ですから、温かくなるにつれ増えてきます。ウェルシュ菌は幅広い食品に含まれて熱にも強い。他の嫌気性菌と違って多少の空気があっても生きられるしぶとさがあります。お弁当は手や包丁などをしっかり洗ってから作り、できたものは冷蔵庫で冷やす。水分を切った上で、2次汚染しないように間仕切りのある弁当箱に詰めましょう」

 ちなみに、水筒の内側が壊れて内部で使われていた銅が露出。飲料に混ざって銅による食中毒を起こした例もある。

 春は行楽時の食中毒に十分な注意が必要だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動