患者が気付いていない…喘息症状悪化の意外な原因

公開日: 更新日:

 気管支喘息の治療では、問診票を用いて質問をしていきます。問診票はコミュニケーションツールとしての役割を担っています。

 喘息コントロール状態を点数で客観的に評価する「喘息コントロールテスト(ACT)」や「ACQスコア」などを用いることもあります。しかしこれらは、「点数で喘息の状態を知りたい」というより、前回と今回の結果を比べて、「良く(悪く)なっている理由はどうしてか」を患者さんと共に考えるためのツールです。これが、喘息の現状を患者さんがしっかり把握するのに役立ちます。さらに力を入れているのが、隠れている原因をしっかりあぶり出すこと。喘息という同じ疾患であっても、人によって症状をコントロールできない原因はさまざまです。

 先に挙げたACTやACQスコアで、たとえば、今回の結果が前回より良く(悪く)なっている場合、その間に起こった変化を丁寧に聞いていくことで、隠れている原因を見つけるヒントにもなります。患者さんは意外に喘息を悪化させている原因に気付いていません。あるいは、うっすら気付いているけれども、深刻に捉えていません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動