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永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

<1>他の血液型より3~4倍失血死しやすい

公開日: 更新日:

■外傷性脳損傷死はA型の2倍

 肝心の死亡に関するデータは、〈表〉のようになっています。O型グループでは、80人が入院中に死亡しています。入院中の死亡率は28.2%。他の血液型と比べると2倍以上も高い数字です。しかも失血死による死亡率でみると、O型は他と比べて3~4倍も高くなっています。外傷性脳損傷による死亡率もA型と比べて2倍も高いのです。また統計学的な有意差はないものの、O型患者のほうが、より多くの輸血を必要としたそうです。

 我々は自分の血液型を変えることができませんが、こうした知見が臨床現場に広まれば、O型の重症患者に対して、より適切な治療が行われるようになるでしょう。

【連載】O型血液は特別なのか?

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