<1>他の血液型より3~4倍失血死しやすい
■外傷性脳損傷死はA型の2倍
肝心の死亡に関するデータは、〈表〉のようになっています。O型グループでは、80人が入院中に死亡しています。入院中の死亡率は28.2%。他の血液型と比べると2倍以上も高い数字です。しかも失血死による死亡率でみると、O型は他と比べて3~4倍も高くなっています。外傷性脳損傷による死亡率もA型と比べて2倍も高いのです。また統計学的な有意差はないものの、O型患者のほうが、より多くの輸血を必要としたそうです。
我々は自分の血液型を変えることができませんが、こうした知見が臨床現場に広まれば、O型の重症患者に対して、より適切な治療が行われるようになるでしょう。