前立腺がん手術後 尿のじゃじゃ漏れ防ぐ唯一の治療法とは

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 人工括約筋埋め込み手術をしても、スポーツや大きなくしゃみなどで軽度の尿漏れが起こり、日常生活でパッド1枚程度が必要な場合もある。

「しかし、重症の尿失禁だった人には、おむつを使わなくて済むようになっただけで、生活の質が著しく上がります。人間の1日の排泄量1500㏄のほとんどが漏れてしまう人もいますから……」

 人工括約筋埋め込み手術は、保険適用。問題は、まだまだ認知度が低いことだ。

 前立腺がん手術後6カ月を過ぎても“じゃじゃ漏れ”であれば、今後よくなる期待はほぼ持てない。しかし、「体操や薬で良くなるかも」という間違った情報しか得られず、人工括約筋埋め込み手術の存在すら知らない人が多い。

 さらに今後の課題は、体操や薬などでは良くならない男性の軽症、中等症の尿漏れ。

 重症例には人工括約筋埋め込み手術があるが、軽症、中等症には適さない。画期的な治療法は国内で登場していないのが実情だ。

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