原因不明だった白血病 治療法が進歩して治癒も期待できる
ただ、キャリアーになったからといって過剰に心配する必要はありません。なぜなら、キャリアーになったとしても95%以上の方はATLを発症することなく、何事もないまま一生を過ごします。つまり、ATLを発症する方はごくわずか数%なのです。
ATLが発症した場合の病態は多様で、進行が速い場合と穏やかな場合があり、急性型、リンパ腫型、慢性型、くすぶり型に分類されます。治療法は、CCR4抗原がある場合は分子標的薬「モガムリズマブ」の使用が可能です。薬物併用療法は進歩していて、いろいろな工夫がなされています。また、治癒が期待できる同種造血幹細胞移植も検討されます。
もしも献血や妊婦健診でキャリアーと告知された場合、保健所が相談窓口となっています。病院のがん相談支援センターでも相談できますし、キャリアー外来を行っている病院もあります。遠慮なくご相談ください。自分自身のために正しい知識を持つこと、そして子供に感染させないことが何より大切だと思います。
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