著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

専門誌で報告 喫煙の害の一部はビタミンCで予防できる

公開日: 更新日:

 たばこを吸うことが健康に大きな害があるのは、多くの研究により確認されている事実です。たばこの害は喫煙者だけのものと思われがちですが、一緒に暮らしている家族にも影響を与えることがありますし、お母さんが妊娠中にたばこを吸っていると、それが胎児に影響を与えることも分かっています。妊娠中の喫煙の影響により、お子さんの肺の機能が低下し、喘息などの病気が増えるのです。その仕組みは遺伝子のメチル化という異常が、たばこによって起こるためと考えられています。お子さんの肺の病気を予防するためには、お母さんはもとより、家族が禁煙することがとても大切なのです。

 しかし、実際には妊娠が分かってから禁煙することは、非常に難しい場合もあります。そんな時に、たばこの害を予防する方法はないのでしょうか? 

 今年の呼吸器疾患の専門誌に、それについての興味深い研究が発表されています。妊娠中の喫煙女性が1日500ミリグラムのビタミンCを取ったところ、胎児の肺機能の低下が予防されたのです。

 たばこを吸うと血液中のビタミンCが低下し、ビタミンCは遺伝子の異常を修復するような働きがあるので、こうした結果につながったようです。

 もちろん禁煙は健康のためには必要不可欠ですが、その害の一部は、ビタミンCで予防出来ることも知っておいた方がよさそうです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  4. 4

    フジテレビ労組80人から500人に爆増で労働環境改善なるか? 井上清華アナは23年10月に体調不良で7日連続欠席の激務

  5. 5

    ついに不動産バブル終焉か…「住宅ローン」金利上昇で中古マンションの価格下落が始まる

  1. 6

    露木茂アナウンス部長は言い放った「ブスは採りません」…美人ばかり集めたフジテレビの盛者必衰

  2. 7

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も

  3. 8

    和田アキ子戦々恐々…カンニング竹山が「ご意見番」下剋上

  4. 9

    紀香&愛之助に生島ヒロシが助言 夫婦円満の秘訣は下半身

  5. 10

    フジテレビにジャニーズの呪縛…フジ・メディアHD金光修社長の元妻は旧ジャニーズ取締役というズブズブの関係