腎細胞がんは常識が通じない いま知っておきたい4つのこと

公開日: 更新日:

■自覚症状なし

「早期では全く症状がなく、ほとんどが検診で発見。腹部超音波やCTスキャンで見つけます」

 定期的な人間ドックや健康診断での尿検査、腹部超音波が必要。

■10年後も再発

 ほかのがんの常識は、腎細胞がんに当てはまらない。

 そのひとつが、手術後5年以上経過でも再発すること。多くのがんは手術後5年経過すると治癒したと判断されるが、腎細胞がんは違う。

「早期がんの再発は5年以降がほとんど。10年でも怪しく、再発する人が結構います。だからCTを1年に1回は撮らなくてはなりません」

 ほかのがんであれば、再発を宣告されると絶望感に襲われるかもしれない。しかし、腎細胞がんは早期発見なら再発でも手術が可能で、またその後何年も異常なし、という場合が少なくない。

■複合免疫療法へ

 早期の腎細胞がんでは、根治を目指して手術が行われる。それが不可能な進行がんには、かつては分子標的薬が使われた。しかし前述のように、今は複数の免疫チェックポイント阻害剤による「複合免疫療法」が行われ、今後は選択肢が増えていくとみられている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大逆風の田中将大まさかの〝浪人〟危機…ヤクルト興味も素行に関する風評が足かせに

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  3. 3

    楽天・田中将大の二軍テスト続行を明言…“外様”今江監督ならではの「常識的判断」

  4. 4

    「(菊池雄星を)高1で超えてやる」 天性の負けず嫌いが花巻東に進学した“本当の理由”

  5. 5

    斎藤元彦知事&代理人弁護士「時間差会見」のあざとさ…二人揃ってPR会社美人社長をバッサリ切り捨て

  1. 6

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  2. 7

    斎藤元彦知事が百条委トンズラで大誤算!公選法違反疑惑に“逃げの答弁”連発も「事前収賄罪」の可能性

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    「終わらない兵庫県知事選」の行方…新たな公選法違反疑惑浮上で捜査機関が動く“Xデー”は

  5. 10

    斎藤元彦知事代理人の異様な会見…公選法違反疑惑は「桜を見る会前夜祭」と酷似、期待されるPR会社社長の“逆襲”