冷房以外に原因が 喉のイガイガは薬でダメなら胃カメラを
薬で胃酸の分泌を抑えると改善しますが、食べ過ぎ、特に食べてすぐ寝るような生活習慣の改善が欠かせません。
もうひとつは、アレルギーです。例えば、ハウスダストやダニ、花粉などのアレルギーで喉がイガイガすることがあり、食物アレルギーのケースもあります。卵や牛乳のほか、パイナップルやキウイなどでイガイガしたことがある人は、アレルギーかもしれません。
アレルギーによるイガイガが疑われるときは、血液検査や皮膚検査を。それでアレルギーのもとであるアレルゲンを探ります。
最後は、ストレスや神経性の可能性です。暑さや睡眠不足、仕事の疲れなどでストレスをためると、自律神経が少しずつ乱れてきます。それで、消化器系の動きが悪くなると、胃もたれや膨満感などとともに喉のつかえが生じ、ひいてはイガイガ感に。神経性胃炎によるイガイガ感も同様の理由です。
ありふれた症状でも、胃食道逆流症を放置すると、最悪の場合、食道に穴が開くことがあり、アレルギー発作は命を左右します。放置してはいけません。
(梅田悦生・赤坂山王クリニック院長)